令和4年9月22日、東松山市で第3回定例会が開催され、多くの議員が市政に関する一般質問を通じて市の施策を問いただした。
出席した田中二美江議員は、産後ケア事業について質問した。現行の養育支援訪問事業の具体的な内容や、育児・家事支援に関する支出の明細を尋ねると、神庭法子子ども家庭部長は「訪問委託料は1時間あたり5,000円で、具体的な支援内容には保育所送迎や家事代行が含まれる」と回答した。田中議員は、支援を要する母親全員に届けられていない現状を指摘し、より包括的な支援が必要であることを訴えた。
また、帯状疱疹ワクチン接種についての質問も行われた。大山義一議員は、先行して導入が進む他の自治体の事例を挙げ、東松山市でも助成を期待する発言があった。健康福祉部長の今村浩之氏は「現在のところ、助成する考えはない」と強調しつつも、現状の確認や今後の検討については柔軟に対応する意向を示した。
藤倉憲議員からは、通学路の安全対策に向けた取り組みが報告された。市は通学路の点検を行い、危険とされる場所についての対応策を講じていることが確認され、今後も地域住民と連携しながら安全性を向上する必要があることが強調された。
また、災害時要配慮者避難体制サポート事業に関する質問では、今村浩之部長が「個別避難計画の策定状況を進め、市民の安全を守る体制を強化するため努力している」との見解を示した。特に、予想される災害リスクに対する備えを強化する重要性が言及され、市民からの継続的な意見や支援が求められている。
今後の市政運営においては、地域の特性に応じた多岐にわたる施策が展開される見込みであり、条例等の法令改正にも注意を払いながら活発な議論が続くことが期待されている。