令和5年6月23日に開催された東松山市議会定例会第3回では、複数の議員が市政に対する一般質問を行った。
まず、鈴木健一議員は和泉町などの市街化区域における下水道整備について言及した。下水道の整備が進まない状況に対し、「汚水の整備に7年間、雨水に9年間かかる見込み」との事実を挙げ、迅速な整備を求めた。
岩田巧建設部長は、下水道整備の全体計画を説明し、「全体事業費は約27億9,000万円を見込んでいる」と述べた。一方、鈴木議員は財政状況に関心を示し、入札差益金や公金の利用状況に関する質問を通じて、市の資源の有効活用を求めた。
次に、田中二美江議員は行政改革に関する質問を行い、自治体クラウド導入についての進捗状況を尋ねた。中嶋和則総務部長が国のスケジュールに合わせた準備中であることを伝え、自治体の情報システムの標準化に向けた努力を強調した。
さらに、医療・福祉に関する質問では、地域病院の運営状況について杉山聡市民病院事業管理者が答弁し、経営改善の兆しについて報告した。
また、石川和良議員が提案したデジタルサポート体制についても言及があり、デジタル機器に不慣れな方々への支援の必要性が確認された。現在進行中のデジタル教室の利用状況が過去の数値とともに紹介され、利用促進が続けられる予定である。
最後に、大山義一議員は体育館へのエアコン設置について提案し、災害時に避難所として機能する体育館の環境整備の重要性を訴えた。市としては検討を進める方針を示し、様々な環境改善策を支持する意向を表明した。
全体を通して、市議会では市民の生活向上や福祉、環境問題等について活発な議論が展開された。今後の進捗にも注目が必要である。