令和3年3月19日、東松山市議会において第1回定例会が開催された。
会議では、議案第12号から第45号に対する委員長報告や質疑、討論、採決が行われた。特に議案第19号では、介護保険条例の改正が議論され、介護保険料の引き上げが提案された。浜田 敦子議員は、地域の高齢者や介護を受ける利用者の生活を考慮し、急速に進展する生活困窮問題も踏まえてこの改正には反対を表明した。彼女は、全国的に増加する介護保険料の滞納や厳しい生活環境を訴え、「現行制度の維持だけではなく、生活を支える方向性を見いだすべきだ」と強調した。
また、議案第36号の一般会計予算案に対しても賛否の意見が交わされた。石井祐一議員は、国の予算案が医療や介護、福祉の改善には不十分であるとし、市民の命と暮らしを守るための施策強化を求めた。ただし、井上 聖子議員は、歳入の確保や適切な予算編成に支持を表明し、コロナ禍でも持続可能な施策が求められると指摘した。
教育関連が動く中、教育長の挨拶では、教育政策の進展と市議会の支援に感謝の言葉が述べられた。市長もまた、今期の議案について原案通り決定されたことに感謝し、定期的な改正が必要な国の法律に関しても言及。特に、新型コロナウイルスの影響を踏まえた現状報告と今後の対応への期待を促した。
最終的に、議案は全て賛成多数で可決され、全出席者の理解が図られた。議会終了後には市民に対する施策の進展と透明性を求める意見交換も活発に行われた。議長は全ての議事を終了し、定例会の閉会を宣言した。