令和5年6月20日、東松山市議会での定例会において、市政に対する一般質問が行われた。特に高齢者のコミュニティ支援が焦点となり、シニアクラブの解散や地域での活動の状況が議論された。
堀内真理子議員は、高齢世帯やシニアクラブの活動について質問を通じて、解散の背景には役員不足と高齢化があることを指摘した。この状況について、田嶋靖洋健康福祉部長は、東松山市のシニアクラブの現状を報告し、71クラブ、会員数3,529人が存在すると説明。一方で、活動を休止しているクラブや解散したクラブの数も明らかにし、地域での高齢者支援の重要性が認識された。
また、給食費の無償化に関する提案もなされた。米山真澄議員は、地域活動の活性化を目指して、老舗の施設や文化財を利用したバーベキュー場の設置を提案した。しかし、江口功一環境産業部長は、周辺の住宅地との調整が難しいとの回答をした。
さらに、商店街の活性化についても言及され、地域の経済を支えるための支援策が求められた。多くの議員が各自治体の取組について言及し、地域コミュニティの強化が市の進展に寄与するとの認識を深めた。
最後に、教育委員会からは地域の教育資源として、箭弓稲荷神社や丸木美術館の活用が提案された。今後の教育活動の中にこれらを取り入れることで、地域への理解を深めていくことが目指される。
このように、定例会では高齢者・子育て・商業・教育と多岐にわたるテーマが扱われ、地域の活性化を図るための方策が議論された。