令和4年9月15日、第3回東松山市議会定例会が開催され、市政に関する一般質問が行われた。多くの議員が市政の重要課題について活発に意見を交わし、防災行政や教育行政の改善に対する具体的な質問が相次いだ。
最初に、岡村行雄議員が提起したのは防災行政で、最近の大雨に関する対応について詳細に質問した。岡村議員は、7月の大雨に際し、埼玉県からの避難指示発令までのタイムラグが生じたことを挙げ、避難情報の改善を求めた。中嶋和則市民生活部長は、避難指示決定から発令までに公表のタイムラグがあったことを認め、情報発信の改善に向け努力していくと約束した。
次に、教育行政についてが議論され、特に不登校の子どもたちに関する問題が焦点となった。井上聖子議員は、当市の不登校児童数の増加に言及し、県内の他自治体が実施している校内フリースクール等の任用について提起した。吉澤勲教育長は、相談体制を充実させていることに触れ、特例校の設置についても積極的に検討していく姿勢を示した。
さらに空き家対策について、田嶋靖洋都市計画部長が現在の空き家状況や管理の実態について説明した。市は登録された空き家に対し、リーフレットを送付し、有効活用の啓発を行っていると述べた。また、54件の「管理されていない空き家」については、年内に現地調査を行う計画であると明言された。この調査は、適正な管理を促すための重要なステップとなるだろう。