令和2年第3回東松山市議会定例会は、6月18日に開催された。議事においては、2020年度第43回日本スリーデーマーチの中止について議論がなされた。11番の中島慎一郎議員は、昨年の台風災害の影響により、中止が決定されたことの評価を述べると共に、市民への丁寧な説明を求めた。森田光一市長は、2年連続の中止は痛恨の極みであり、市民の健康と安全を第一に考慮した決定だと強調した。今後、次回の大会に向けて準備を進めたいと述べた。
さらに新型コロナウイルス感染症対策に関する質問もあり、関係者から効果的な支援策が検討されることが求められている。特に、中小企業や商業者への支援策について広範囲にわたる議論がなされ、今後の継続的な支援が不可欠であるとの合意が形成された。
森林環境問題についての議論も行われ、太陽光発電施設の設置が進む中、自然環境の破壊を懸念する声が上がった。市では、東松山市太陽光発電施設の設置に関するガイドラインを運用し、環境への配慮を促しているとし、条例についても研究を進めていく必要があると市長が述べた。
また、給食における食材の安全性についての質問では、特にパンや米に関する取り組みが説明され、地元野菜の使用率が年々上昇しているとの報告があった。それに対して有機食材の導入についての要望があり、財政的な理由から難しいとの見解が示された。
さらに、来る台風シーズンに向けた水害対策の強化が必要であることも指摘され、準用河川新江川改修工事についての進捗状況が説明され、今後の施工計画についても共有された。
議会では、地域に密着した議論が進展し、今後の着実な行動と住民ニーズへの応答が強調された。議員たちは情報発信や透明性の確保に努め、地域社会の安定を図ることが求められているとしっかりとした意見が交わされた。