令和4年第1回日高市議会定例会が開催され、様々な議案が審議された。特に注目を集めたのは、日高市国民健康保険特別会計や後期高齢者医療特別会計の予算案である。
日高市の議案第4号において、令和4年度日高市国民健康保険特別会計予算は、前年度比で3億5,234万7,000円増となり、総額65億8,715万3,000円が計上された。この予算案では、保険給付費の増加を見込んでいると、市長の谷ケ﨑照雄氏が説明した。
一方、議案第5号では後期高齢者医療特別会計予算が審議され、諸費用の引き上げが指摘された。特に、患者負担の増加が懸念されている。この予算案は、令和4年度に対して前年比で13.8%増の予算が見込まれているが、国からの支援については不十分という見方もある。
議案第6号の介護保険特別会計予算では、介護サービスの受給者数が増えており、それに伴って保険給付費が前年度比1億7,404万4,000円増の44億2,462万2,000円となる見込みである。これについては、総務福祉常任委員会の大川戸岩夫議員が、「適正に算定している」と述べ、賛成の意向を示しているが、質疑応答では反対意見も出た。
議案第10号の日高市個人情報保護条例の改正案や、議案第17号の日高市国民健康保険税条例の改正案も重要な議題として取り扱われた。特に保険税の引き上げに対する反対意見が多く見られ、所得の低い人々への影響が懸念された。議会では、「市民負担が増える中での税率引き上げには反対するべきだ」との意見が出され、市長の対応が求められた。
議案については、全案件が原案通り可決されたが、討論の結果を受け、今後も市民の声を反映させた施策の展開が期待される。議会に出席した議員たちからは、今後の厳しい財政運営の中でも、公共サービスの充実が求められているとの認識が共有された。