令和6年の第1回日高市議会定例会が開催され、各議案に関する審議が行われた。
国民健康保険及び介護保険の予算に関する議案が中心となり、特に議案第6号では、令和6年度の日高市国民健康保険特別会計予算が審議された。当該予算案は、昨年度比で約6億円の増加が見込まれ、主に医療費の増加を反映しているとされている。
横尾貴文議員は本議案に賛成する一方で、佐藤真議員は国民健康保険税の増額に反対の意向を示した。横尾議員は、必要な保険給付費が県支出金によって確保されているとして、安定した予算編成であると強調した。これに対して、佐藤議員は無職や非正規雇用者が多い中、保険税の引き上げで被保険者の負担が増加することに懸念を示した。議案は全員一致で可決された。
後期高齢者医療特別会計予算に関する議案第7号についても同様の展開があった。高齢者医療保険に対する保険料が引き上げられる中、議会内では負担増に対する懸念が表明された。新井均議員は賛成の立場から討論し、医療サービスの持続可能性を主張した。一方、再び反対意見を述べた佐藤議員は、高齢者にとって次の年度の負担がさらに増加することを指摘した。
介護保険の予算に関する議案第8号でも議論が続き、佐藤議員が反対の意見を表明した。介護保険料の引き上げが高齢者の生活を圧迫する懸念を示し、負担軽減が求められるとして賛成を主張する他の議員と対照的だった。最終的にはこちらの議案も全員一致で可決される結果となった。
最後に、緊急の議題として議員提出の議案第27号、令和6年度日高市一般会計補正予算が補正予算が提案された。これには市議会議員の補欠選挙にかかる費用が含まれているが、異議なく可決された。会議の締めくくりには、市長の挨拶があり、今後の施策や動きについての期待が込められた。市長は市民との対話を重視し、今後も継続的な取り組みを進めていく意思を表明した。