令和5年第5回定例会が開かれ、生物多様性や循環型社会、オリンピック選手の応援、障がい者支援について議論が展開される。
成田奈緒子議員は、生物多様性をテーマにした巾着田及びその周辺の利活用策について語り、実績と今後の方向性について提言した。環境問題が深刻化する中、「生物多様性条約」など国際的な視点と地方の特性を組み合わせる必要性を強調。また、「未来世代へ負担を残さないために、我々の責務である」とし、具体策の導入を促した。
渋谷市民生活部長は、生物多様性を保護する方法として「水辺deベンチャーチャレンジ」事業の意義を語り、行政、地域、民間が連携する重要性を訴えた。この事業は、流域内の生態系の保全と活用を目指しており、「進行中のプロジェクトの経済効果を最大限享受しつつ、持続可能な地域づくりを進めたい」と述べた。
続いて、加藤大輔議員が循環型社会の形成について質問。全国平均と比較して、日高市における生ごみの減量施策の効果を分析し、各種施策の成果を展望。市民への啓発が重要であるとし、具体的な施策を推進する考えを示した。
荻野福祉子ども部長は、障がい者の日常生活用具の給付制度について説明した。特に、制度の適用範囲が狭いことが指摘されると、現行の法律では一時的なストマ装具が対象外であることが明らかにされ、「視覚障害者のニーズにも応じて見直しが必要」との見解を示した。
最後に、がん検診の受診率向上に向けて、健康推進部が具体策を提示。コロナ禍での影響を受けた受診者数を回復させるために、さらなる施策の重要性を訴えた。
日高市出身のマラソン選手、小山直城氏のオリンピック出場が決まり、地域の名誉として評価され、応援策が急ピッチで進められている。地域住民の誇りを高めるため、応援体制も整備される予定だ。