令和3年12月9日、第5回定例会が開催され、市内のさまざまな議題について活発な意見が交わされた。
特に、高麗川駅に関する議論は注目された。和田 貴弘議員は、地域交通の要である高麗川駅の重要性を強調し、その利便性や今後の駅の整備計画に関する質問を行った。また、駅周辺の開発計画や観光案内スペースの設置についても提案がなされ、関口 正明都市整備部長は駅の自由通路に西川材を使用することや、周辺道路の整備計画について具体的な進捗状況を報告した。
一方で、防犯対策についても議題に上がる。市内の入れ墨事案や特殊詐欺の増加を受けて、市は地域防犯活動を強化するとともに、青色防犯灯パトロール車の運用を継続する方針を示した。さらに、安全見守りパトロール活動団体への支援も行い、地域住民の積極的な参加を呼びかけている。
また、HPVワクチンの接種状況については、林 政男健康推進部長が報告した。令和元年度から現在までの接種者数が徐々に増加している一方で、副反応についても注意が促されており、対象者への情報提供が求められた。市は今後も個別の接種通知を行うとともに、保健相談センターでの相談応じる準備を整え、受け入れ態勢を強化するとのこと。
子育て世帯への支援策も話題となった。市は、地域の活性化に向け、住民とともに取り組む支援プランの検討を進めている。具体的には、自治会による支援活動や集団資源回収の助成制度について議論が展開された。
一方で、日高市の人口減少に伴う地域自治組織の見直しに関する意見も出された。区長制度の方向性については、市長も丁寧に説明し、地域防災や共助の要としての役割を重視する姿勢を示した。
総じて、令和3年第5回定例会では、市民生活に密着した課題が討論され、今後の施策に向けての具体的な方向性が確認された。重要な案が次々と提案されており、実効性の高い施策が期待される。