令和元年第6回定例会では、日高市における一般質問が行われた。
田中まどか議員は、森林保全についての質問を行った。まず、森林経営管理法に基づく新たな森林管理制度の導入により、日高市が森林の中心的な役割を果たすことになると強調した。彼女は、森林環境譲与税を活用した計画の策定が重要であり、その活用方法には環境保全のみならず、地域経済への影響も考慮する必要があると述べた。また、近隣市町との連携についても触れ、秩父市の例を挙げながら、共同で取り組むことの意義を強調した。市が描く日高の森林の未来像と現状の課題についての具体策も求められた。
次に、田中議員はふるさとの森の整備について言及した。日和田山環境ボランティアとの協働による管理の実績が評価される一方で、同じ植物の植樹が持続可能であるか疑問があることも指摘した。ボランティア活動の重要性と、住民の意見を反映させた整備の進め方について具体的な提案を求められた。
また、公共施設再編計画についての討議も行われた。市の公共施設を最適化するための取り組みが進められていることが報告されたが、自分の学校が閉鎖されるのではとの不安が市民から寄せられ、各地域の住民からの意見を十分に尊重する姿勢が求められた。市は、地域活性化に向けた再編のあり方についても市民参加の機会を設けて進めていく方針を示した。
さらに、災害対策についても話し合われた。台風19号の影響で多くの現地の被害が確認され、特に道の冠水や避難所の開設方法について意見が交わされた。避難所の基準や定員、配給品については現場の状況から得た教訓を基に、今後に活かす必要性が強調された。これにより市民生活部への信頼を築く必要があるとの意見もあった。
最後に、日高市がどのように市民参加を促進し、継続的な協力を得ていくかという課題が残されたことが指摘された。市民の意見を反映した持続可能な計画作りが一層求められていることが明らかになった。