令和5年12月11日に行われた第5回定例会では、重要な議題が多数提起された。
議案第68号と第69号では、それぞれ日高市の一般会計および水道事業会計に関する補正予算が提案された。金子 昭副市長は、一般会計補正予算として総額230億3,412万5,000円への増額を説明し、生活困窮者支援や環境保護事業など、多岐にわたる施策が盛り込まれている点が強調された。特に、低所得世帯の生活を支援するための7万円の給付金や、省エネ家電の買換え促進などの環境施策が挙げられた。
一方、議案第69号では、水道事業会計の補正予算として、エネルギー・食品価格高騰の影響を受けた水道料金減免策が紹介され、住民への具体的な支援策が示された。これにより、水道料金システムの改修に必要な委託料の増額も提案され、全体の支出額は12億1,294万8,000円に達する見込み。
また、一般質問では、大澤 博行議員が市民プールのリニューアルに関する詳細な質問を行った。リニューアルされたプールの特徴として、複数の水深が設けられた50メートルプールや障がい者に配慮したスロープの導入等、幅広い利用者が楽しめる工夫がなされている。
教育部長の滝沢 淳氏は、市民プールの利用が促進され、設定された料金改定にもかかわらず、前年比で大幅に利用者が増えたと報告した。この結果、コロナ前の年度比で1日平均50名が増加し、206名に達したことも特筆される。
加えて、公共施設再編計画に基づくプールのリニューアルは、利用者の安全確保に寄与することを目的としており、今後も市民の健康増進を目指す施策が続けられる見込みである。このように、今回の会議では、市民の生活向上や住環境の改善に向けた取り組みが報告され、今後の進展が期待される。
今定例会においては、教育部や都市整備部からの質疑応答が交わされ、具体的な施策が市民に与える影響についての議論が深められた。これにより、市の今後の施策にも注目が集まるであろう。