令和5年第4回定例会が開催され、狭隘道路の拡幅整備及び高齢者施策に関する議論が行われた。
その中で、加藤将伍議員は市内の狭隘道路の現状について言及し、多くの道路が幅員4メートル未満であることを強調した。特に緊急車両の通行が困難な状況を指摘し、「安心安全な道路整備を進めることが重要であり、行政には積極的な取り組みが求められる」と述べた。具体的には、狭隘道路を解消するための行政主導の施策が必要不可欠であるとの意見があった。さらに、狭隘道路整備の国の促進事業の活用例を挙げ、効果的な整備を進めるよう求めた。
杉山都市整備部長は、この狭隘道路問題について市道の約7割が4メートル未満であると認識していることを説明。その中で、今後は優先順位を付けて整備に取り組む姿勢を示した。また、防災や救急医療の観点からも、早急に対応する必要があるとの見解を述べた。
次に、高齢者施策に関連し、加藤将伍議員はアクティブシニアの活躍支援について質問。高齢者のニーズに応えるため、地域での雇用機会創出の必要性を訴え、「高齢者が地域貢献し、またその活動を通じて生きがいを感じられることが重要」と言及した。
健康推進部長は、アクティブシニアが地域支援に貢献することを認め、支援を強化する方針を示した。具体的には、シルバー人材センターの活用や就業支援施策の充実が含まれる。
さらに、ひとり暮らしの高齢者へのサポートについても議論が持たれた。高齢者の孤立防止や、地域コミュニティとの連携強化が求められ、地域おたすけ隊との協力が今後の鍵となることが確認された。
議会では、認知症対策の重要性についても触れられ、早期の予防策の強化が必要であるとの意見が一致した。理解を深めるための地域での啓発活動や、認知症サポーターの育成などが提案された。