令和5年第4回定例会において、市政に対する一般質問が活発に行われた。出席議員は18名で、主な質問内容には、こども政策、がん対策、空き家政策など多岐にわたるテーマが含まれていた。
特に、公明党の熊田尚子議員はこども政策について、放課後の子どもたちの健やかな居場所の確保と保育所の安全対策の必要性を訴えた。最近、働くお母さんが増えたことから、放課後児童クラブの利用希望者が増加している現状をふまえて、福祉子ども部長の内沼和彦氏は、放課後児童クラブの利用希望者の見通しについて言及した。特に、適正人数を超えるクラブ状況を考慮しながら、適切な支援体制を整えていく意向を示した。
また、がん対策においては、女性特有のがん対策や医療用ウィッグの助成について重要な問題として取り上げられた。熊田議員が特にAYAYA世代への支援を求めたのに対し、健康推進部の生井隆君は、若年がん患者への在宅療養支援の必要性を認識していると答えている。しかしながら、具体的には市としての助成についての展望は未定であるとのこと。
空き家政策については、熊田議員が空き家の利活用に関する状況を尋ねた。建設部長の木崎晃典君は、飯能市内の空き家バンク制度について説明し、空き家の活用が進んでいることを述べた。特に、空き家バンクを通じて58件の契約が成立したことを強調した。
高齢者支援に関連しては、免許返納後の高齢者の移動手段の支援の必要性が強調された。市民生活部長の細田幸二君は、免許返納者が安心して暮らせるよう、地域公共交通の充実と取り組んでいることを述べた。
最後に、これらの討議を通じて、飯能市は市民の声を基にした政策を推進することが重視されている。すべての質問に対して、各部長が具体的なプランや進捗状況を報告し、市民に対するサービスの向上を目指す必要性が浮き彫りとなった。