令和6年第2回定例会では、市政に対する一般質問が行われ、多岐にわたるテーマが議論された。
特に焦点を当てられたのは、高齢者福祉に関する取り組みだ。中元 太議員(公明党)は、福祉センターの浴室運営の廃止について強く訴えた。市長の新井 重治氏は、運営廃止の決定が、現在の福祉サービスの変化を反映したものであり、地域の皆様の声を聴きながら新たな福祉サービスを検討する意向を示した。
また、グリーフケアとスティグマについても言及され、企画総務部の大野 悟部長が、心理的支援の重要性や、さまざまな相談業務を通じたグリーフケアの取組状況を説明。個々の悲しみに寄り添う姿勢が強調された。
さらに、中元議員は、小・中学校体育館やスポーツ施設についても発言。具体的には、美杉台公園の人工芝グラウンドの改修計画や、テニスコートの問題点について詳細に取り上げ、教育部の吉田 昌弘部長は、改修方法の検討を進めると回答した。
環境問題では、飯能市の地球温暖化対策計画が議論されました。環境経済部の根岸 隆部長は、令和12年度には温室効果ガスの排出量を48.9%削減する目標で進行中であり、具体的な施策も発表された。特に、再生可能エネルギーの利用が強調され、効果的な支援施策として、省エネ家電の補助金が紹介された。
また、地域コミュニティの強化についても議論が進み、民間との連携の重要性が強調されました。ボランティア活動や、こども食堂への支援も今後の活動として主要なテーマとなり、地域全体の生活支援体制を築く意義が再認識された。
最後に、市長は、飯能市全体の活性化を目指し、地域資源を生かした第一歩を踏み出す決意を示した。公民連携と地域の協力が不可欠であり、そのための具体的な施策を継続的に推進する意向が表明された。市の進むべき道は、地域のニーズに基づいた直感的な提案を受け入れる柔軟性を持つことと、市民との対話を重ねる取り組みが必要である。