令和2年第4回飯能市議会定例会が、9月10日に開会された。出席した議員は19名で、議案に対する質疑が行われ、各議案の内容に関する意見が交わされた。
まず、議会運営委員長の中元太議員の報告があり、市長提出の人事案件が上程されたことが強調された。その中で、認定第3号の笠縫地区の区画整理について、滝沢修議員からその進捗状況に関する質疑が行われた。建設部長の細田幸二氏によると、家屋移転率は91.3%とのことで、令和2年度末には92.1%に達する見込みであるという。残りの移転戸数は67戸であり、残務処理の重要性が訴えられた。
次に、認定第5号についての質疑で、岩沢北部区画整理の進捗について、滝沢議員が質問した。細田建設部長は、こちらも進捗が進んでいることを報告し、特に阿須小久保線における工事の重要性を指摘した。このように、歴史的な背景を持つ区画整理事業が着々と進んでいることが確認された。
また、介護保険制度に関する認定第7号への質疑も行われ、金子敏江議員が利用者の負担軽減措置について質問した。健康福祉部長の町田守弘氏は、介護報酬の引上げを踏まえた取り組みを説明し、経営安定化や職員の待遇改善につながる施策が進んでいると述べた。さらに、認知症カフェに関する補助金の不用額についても言及された。
議案第10号では、水道事業の決算認定に関して栗原義幸議員から質疑があり、上下水道部長の佐野勇氏が安定供給の確保のための取り組みについて述べた。特に、老朽管布設替工事や耐震化の重要性が強調された。また、有収率低下に関する課題も浮き彫りになり、改善策が求められた。
最終的に、市長からの議案の追加提出があり、議案第77号と78号が一括して上程された。これらの議案についても質疑が省略され、採決が行われた。議長の平沼弘氏は、議会の円滑な運営と今後の市政に対する質疑の重要性を再確認し、散会となった。