令和6年第1回定例会において、主に防災と教育に関する一般質問が行われた。
熊田尚子議員は東日本大震災の被災者への哀悼の意を表した後、公園の防災機能について質問を行った。特に、公園が災害時に避難所として利用可能かどうかが焦点となった。熊田議員は市内の「かまどベンチ」の設置状況に触れ、活用方法の周知を求めた。建設部長の的板幹雄氏は、かまどベンチの設置が進んでおり、その活用に向けて協力を求めていくと答えた。
また熊田議員は、障害者や乳幼児の福祉避難所についても質問した。市内にはまだ具体的な福祉避難所が整備されていない現状を憂慮した彼女は、早急な設置が必要であるとの意見を強調した。危機管理監の吉田実氏は、今後の協議を進める意向を明かし、必要な協力を求める考えを示した。
さらに、熊田議員は学校教育の面でも問題を提起した。不登校児童への支援に関して、現場からの声を拾うことの重要性を訴えた。教育部参事の中井健一氏は、現状把握に努め、支援対応を強化していると応じた。
続いて中元太議員も発言を行い、トイレトレーラーや簡易トイレの導入を求めた。特に災害時におけるトイレの重要性を訴え、清潔で利用しやすいトイレ環境の必要性を強調した。危機管理監は、今後の課題として認識し、必要な整備を進める意向を示した。
また、市の上水道や耐震補強支援事業などの防災対策について、議論が交わされた。さらに、教育環境の整備においても、インクルーシブ教育の実現を目指す取り組みが進行中であると報告された。
最後に、長谷川順子議員は、校則の見直しや地域の防災対策に関し要望を述べた。教育部参事は、校則についての見直しが進んでいるとし、今後も意見の交換を重視していく意向を示した。全体を通じて、福祉、教育、防災に関する重要な問題が浮き彫りとなり、今後の対応策が求められている。