令和5年第1回定例会が3月13日に開催され、18名の議員が出席した。この日は、市政に対する一般質問が行われ、幅広いテーマにわたる重要な議論がなされた。
大津力議員は、気候風土適応住宅や森林政策について取り上げた。気候風土適応住宅制度について、従来の住宅が近年の省エネ基準に適合できなくなる恐れを指摘し、飯能市が新たな基準を制定する必要性を強調した。建設部長の的板幹雄氏は、埼玉県で基準が制定され、近隣市との連携を図る意向を示した。また、森林政策についても言及し、間伐作業の進捗が報告された。
続いて、森をテーマにした木育事業が討議され、熊田尚子議員が、飯能市の森林資源を活用した新たな取組を提案した。森林文化都市としての特性を生かした木育の発展が期待される中、ウッドスタート宣言に向けた活動への推進が求められた。これに対し、農林部長は、住民参加のプロジェクトを通じて新たな木育の機会を提供する意向を示した。
また、ひきこもり支援についても議論が交わされ、地域包括支援センターとの連携を含む相談体制の充実が求められた。地域や家庭で支援ができるような取組の必要性が強調され、パンフレット配布や相談会の実施が報告された。
結婚支援のテーマについては、若者層の定住促進を考え、結婚新生活支援事業への期待が高まる中、隣接自治体の事例も紹介され、参画の重要性が説かれた。市民生活部長は、地域の結婚支援策の強化を進める考えを示した。
最後に、教育財産に関する議論も行われ、旧吾野小学校の避難所利用や校庭利用について具体的な取組が報告された。これからの災害に備える地域の視点を欠かさないよう、旧校舎の役立て方についても多くの意見が交わされた。
今後これらの議論が実行に移され、市民の生活向上に寄与することが期待される。