令和2年第2回飯能市議会定例会は、2020年6月19日に開かれた。議会の運営の中で、多くの重要な議案が扱われ、特に新型コロナウイルス影響に対する施策が注目を集めた。
まず、議会運営委員会の報告が行われ、議会についての最新情報が共有された。議会運営委員会委員長の中元 太議員は、追加で提出された議案について説明したが、全会一致には至らなかった。その後、全国市議会議長会及び埼玉県市議会議長会の表彰が行われた。
特に目を引いたのは、野田 直人議員が25年以上の在職で表彰されたことであり、議場内では拍手が起こった。
続いて、議案32号から49号、議案51号が一括して審議された。質疑においては、児童扶養手当の拡充についてや新型コロナウイルスの影響で経済が厳しい市民への支援が求められた。また、生活保護に関する相談件数が増加している現状も報告され、より丁寧な対応が求められている。特に、新型コロナウイルス感染症の影響により、生活困窮者自立支援制度の強化が迫られているという。
請願第1号においては、阿須山中土地有効活用事業の中止を求める声が挙がり、市民の声が反映される形で議論が行われた。有効活用事業が環境に与える影響について、多くの議員が懸念を示した。
この他、議案53号として、令和2年度飯能市一般会計補正予算案が提出され、子育て支援や生活困窮者支援のプログラムが盛り込まれる予定だ。議案はスピード感をもって審議され、全会一致で可決された。
最終的に、議会は新型コロナウイルス感染症への対策を中心に、地域経済の活性化と福祉政策に重きを置いて進展していることが確認された。議会内では、各議員が市民生活を守るための声を上げ、活発な議論が展開された。