令和３年の市議会において、複数の重要な議案が討議された。
特に新型コロナウイルス関連の施策が大きな焦点となった。加涌弘貴議員は、ワクチン接種事業の進展において、職員への感謝を顕しながら市民の健康を守る取り組みを強調した。市は、供給が不透明な中でも迅速な接種体制を整える意向であるという。これに対し、健康福祉部長の町田守弘氏は、国からの供給見込みについて言及しつつ、供給体制の確保に努めていると答えた。
また、議案では、新たな公共交通手段として飯能市乗合ワゴンの実証運行についても言及された。市民生活部長の大野充君は、乗合ワゴンが公共交通が不足する精明や加治地区で開始されることを発表し、具体的な運行ルートや運賃、運行開始日などが告知され、現地周辺の住民の利便性向上が期待される。実証運行の結果を受けて、今後の運行形態を検討し、持続可能なサービスに育てる方針が示された。
加えて、旧学校施設の利活用についても話題となり、名栗中学校や旧東吾野小、旧吾野小学校の活用が進められることが報告された。競争入札を模索する中、地域参加型で民間活力を取り入れる取り組みが進行中だと述べられた。企画部長の新井洋一郎君は、地域の希望に寄り添う形で進めるべきとの姿勢を明示し、地域住民との意見交換の重要性を強調した。
さらに、森林の利活用に絡むゼロカーボンシティ推進の動きも注目された。市は森林の保護と活用を通じて持続可能な地域社会の実現を目指す方針を示し、地域の有効活用を図るため、シルバー世代を担い手として育成する計画も述べられた。