令和3年第1回飯能市議会定例会が2021年2月12日に開催された。この定例会では、開会を告げ、会期が本日から3月3日までの20日間に決定されるとともに、会議録署名議員も指名された。
今回の定例会では、議案第1号から第33号まで一括上程され、市長から提案理由が説明された。特に注目されるのは、新型コロナウイルス感染症への対応を含む補正予算案や、議員提出の議案第1号に関する不信任決議案である。この不信任決議は平沼弘議長に対するもので、議長の権限を逸脱した行為だと指摘され、議会内には明確な意見の対立があった。
市長(大久保勝氏)は、議会における発言の中で、"日本で一番のコロナに負けない元気な市政運営を"と抱負を語った。その中で新型コロナウイルスへの対応と、経済対策についても言及された。特に議長の提案による一般質問の取りやめが問題視され、多数決で決定されたことに対して、一部の議員は不信任決議を提案した。議長は職員の負担軽減を優先し、議会の運営を効率化しようとしたが、反対意見も強く、さらなる議論を呼ぶ結果となった。
この議会では、議員提出の不信任決議案に対する質疑が行われ、賛否が分かれた。賛成派は、一般質問を行わないことが議員の権利を奪う行為であるとし、議会運営の根幹に関わる重大な問題だと強調した。一方、反対派は、議会運営の合理化が必要であったとし、議長の判断を支持した。
最終的に、平沼議長に対する不信任決議案は可決には至らず、ここでの議論は未解決のまま進んだ。議会は重要な予算案やコロナ対策を通じて市民生活を守ることが求められている。次回日程は2月17日から始まる予定である。