令和4年第5回定例会では、主に市政に対する一般質問が取り上げられ、各議員が市の重要な施策について意見や要望を述べた。特に、自治会の役割や市民要望への対応、道路整備、企業誘致に関する議題が多くの関心を集めている。
最初に、椙田博之議員が自治会の活用について質問し、災害対策における役割の重要性を強調した。危機管理監の吉田実氏は、地域での助け合いが鍵であり、自主防災組織と連携して防災訓練を行うことが必要と答えた。
次に、道路整備についても議論され、特に土地区画整理事業の進捗状況が問われた。建設部長の的板幹雄氏は、各地区の進捗を詳細に報告し、特に久下六道線の整備が地域の活性化に寄与すると述べた。この問題に対し、椙田議員は、整備のバランスについて市の考慮を促した。
また、企業誘致について、市長の新井重治氏は、新電元工業の移転後の取り組みについて答え、精明東部地区への企業誘致が重要であると述べた。移転先の活用や新たな企業の誘致に向けた戦略を引き続き検討していく意向を示した。
さらに、健康支援についても多くの議員から意見が寄せられた。特に、熊田尚子議員は、妊娠や出産に関する伴走型相談支援の充実を求めるとともに、産後ケアや育児支援の取り組みに関しても質問した。健康推進部長の根岸隆君は、妊婦世代の支援を行っていることを強調し、今後もさらに充実させていく意向を示した。
最後に、教育問題についても多くの時間が割かれた。学校教育においては、不登校支援の取り組みが重要視されており、教育部参事の中井健一君は、今後の課題として多様な学びの場を整備していく旨を述べた。この取り組みが進むことで、すべてのお子さんがそれぞれのペースで学び、成長できる機会が確保されることが期待されている。
このように、令和4年第5回定例会では、市政に関する多岐にわたる議題が提起され、議員たちの積極的な発言が見られた。市民生活や地域活性化に向けた具体的な施策が期待され、今後も各議題について継続的な議論が必要であることが強調された。