令和3年11月26日、飯能市議会は第5回定例会を開会した。
最初に、議長の中元太議員は議事日程の報告を行い、会期を19日間とすることについて確認した。議会運営委員長の野口和彦議員からの報告によれば、今回の定例会では議案第70号から議案第98号までの議案を上程することが決定された。
中元議長は、「議案第98号、副市長の選任について、慎重な審議をお願いしたい」と述べ、特にこの新たな人事案件に対して議会の同意を求めた。市長の新井重治氏は、提案理由の説明に際し、新副市長候補の町田守弘氏について「新しい視点と活力を持つ方」と評し、その選任を支持するよう議員に訴えた。
また、市長は飯能市が取得した「いい地盤の日アワード2021」の大賞受賞についても触れ、「災害に強いまちづくり」に向けた考えを示した。市長は、議案に関して特に「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」に言及し、支給予定の子育て世帯向け給付金の迅速な実施を約束した。
続いて、議案第70号について、総務部長の田中隆宏議員が議員報酬に関する条例の見直しを説明した。この改正案では、期末手当の支給割合を変更し、現行の割合を見直す方針が示された。
質疑応答の場では、新井巧議員が職員給与改定の経緯、労使協議の内容、国家公務員の給与改定の影響について具体的な質問を行った。これに対して田中部長は、職員組合との合意を基にした改定内容を詳細に説明した。
さらに、議案第80号、新型コロナウイルスワクチン接種事業の補正予算案についても質疑があり、接種券の発送や予約改善について議員からの質問が寄せられた。新型コロナウイルス対策統括監の町田昇氏は、特にワクチン供給に関する安心感を市民に提供する必要性を強調した。
その後、議案はすべて採決に入り、異議なしとのことで可決となった。議長は、定例会の今後の日程についても報告し、次回の開会を宣言して散会となった。