令和元年第2回定例会が行われ、主要な議題には市政に対する一般質問が含まれ、市民から寄せられた切実な意見が議員たちによって取り上げられた。特に、国民健康保険税の高騰や保育料の格差については、関田直子議員が詳細に説明し、他市と比較して高い税額が家計に与える影響を訴えた。国の基準による減免制度の適用範囲拡大を求める声も上がり、市として積極的な対応が必要とされる。特に、高齢者や低所得者層の支援策を強化するべきという意見が多かった。
また、民間の資源を最大限に活用するファシリティマネジメントについても議論された。坂井悦子議員は、市内の公共施設に対する効率的な管理や稼働率の向上、さらに市民参加を促すための取り組みを提案し、より多くの市民が施設を利用しやすい環境を整える必要性を強調した。また、民泊など新しい宿泊形態の活用についても、飯能市の観光振興に繋がる重要性が確認された。
一方、学校給食の民間委託についても取り上げられ、特にアレルギー対応や調理員の労働環境に関して問題提起がなされた。学校教育部長は、民間委託による給食内容の質の向上や職員負担の軽減が顕著であるとしたが、委託に伴う費用の増加についても言及され、継続的な評価が求められる結果となった。最後に、公共施設の個別施設計画について、市民からの意見も踏まえた対策が必要であると報告され、持続可能な地域と市民サービスの充実に向けての努力が期待される。