令和5年3月14日、飯能市の第1回定例会で、主に市政に関する一般質問が行われました。議員たちは、身近な地域における防犯、自治会、文化財保護、さらには土地の有効活用について幅広く意見を交わしました。
12番の椙田博之議員は、自治会とごみ集積所に関する問題を提起しました。彼は、自治会管理の集積所数についての調査を要請し、環境整備の重要性を強調しました。市は現在、約2700の集積所を設置していることを明かし、そのうち自治会が管理している数は確認していないと述べました。また、自治会に加入していない市民への情報提供が不十分であることや禁止事項の周知の必要性が指摘されました。
次に、彼は防犯問題に触れ、特に最近の加治小学校近辺での凶悪犯罪発生事例に懸念を示しました。市民が安全に暮らせる環境を整えるためには、自主防犯団体との連携や地域社会の協力の重要性があると訴えました。実際、警察と市は率先して交通安全キャンペーンを展開し、新たな対策を講じる必要があります。
文化財の保護に関する質問も取り上げられ、議員は市内に72件の市指定文化財があることを確認しました。特に、観光資源の活用のためのデータベース構築が求められたほか、高齢者福祉についても話題に上りました。議員は、高齢者支援が手薄な現状を改善するため、地域の連携を強化すべきだと提言しました。
最後に、土地の有効活用についての議論が交わされました。市内未活用の不動産活用の重要性が訴えられ、固定資産税に関連する課題も指摘されました。特に、地域福祉活動との連携を推進することが求められており、この点について市の施策が注目されています。