令和5年第3回定例会で行われた市政に対する一般質問では、大きく分けて子どもと教育問題、環境問題がテーマとして取り上げられている。
まずは「子どもの権利条約」を活かした社会へというテーマに関し、長谷川順子議員が質問した。
子どもの権利条約は、世界中の子供の権利を保障するために制定され、特に日本はその重要性を再認識する必要があると述べた。
また、予防接種にかかわる医療体制や健康被害救済制度の申請手続きを挙げ、今後の支援策についても言及した。
次に治山・治水と景観保全についても言及された。
具体的には、岩沢運動公園の水洗トイレ化案件や唐竹の林道整備の必要性が提起された。特に林道整備については、地元の林業従事者の要望として早急な対応が求められている。
続けて、「阿須市有林メガソーラー」に関する不明点も議論された。市有地の利用に際し、適正な金額設定が行われているか、またその過程において市民への説明責任が果たされているかが焦点となった。具体的には、適正な賃料が設定されなかったのではとの疑念が示され、透明性の高い議論が求められている。
さらに、市内の不登校児童に対する支援策も話題に上った。
長谷川議員は民間のフリースクールを利用している比率の調査や補助金制度創設について、教育部との連携が急務であると強調した。特に、現在の不登校問題は複雑かつ多様化しており、的確な支援が必要である。
また、環境問題においては、水道水の質に注目が集まった。
金子敏江議員は、自治体内の浄水場の水質比較を調査し、特に飯能市の水道水が極めて良質であることを示した。令和6年度の水利権更新問題についても言及され、市全体の水源を大切にしていく必要性が訴えられた。
簡潔に言うと、今回の定例会では、子どもや市民の健康、環境問題など、さまざまな方針が議論され、今後の具体的な活動や施策についての期待が示されたことが印象的であった。特に、地域の声を大切にしつつ、透明性や信頼性の確保が求められている点が重要であると確認された。