令和2年第2回飯能市議会定例会が、6月5日に開催された。
会期は本日より6月19日までの15日間と決定され、出席議員は18名で、欠席議員は1名だった。議長の平沼 弘議員は、開会に際し議事日程の確認を行い、議会運営委員長の中元 太議員が運営委員会の結果を報告した。
運営委員会では、最終日に全国市議会議長会及び埼玉県市議会議長会から表彰される受賞者への表彰状の伝達が予定されていることが述べられた。特に、議案第49号、50号、52号については、委員会付託を省略することが決定され、重要な議案にスムーズに取り組む姿勢が示された。
市長の大久保 勝氏は、定例会の冒頭で新型コロナウイルス感染症に対する感謝と哀悼の意を示し、議会における発言もマスク着用で行われるとの説明があった。また、感染拡大防止のための取り組みとして、特別定額給付金の迅速な申請処理について言及し、申請者の93.9%に該当する33,204件の申請を受けたことを伝えた。
大久保市長は、給付金の支給が完了したことと共に、子育て世帯への特別給付金の準備も進めていると述べた。それに加え、地方創生を目的とした新型コロナウイルス対応の地方創生臨時交付金約2億3,800万円を活用し、地域経済や市民生活を支援する施策についても言及した。
また、学校の分散登校に関して、新型コロナウイルスの状況を見極めつつ、6月15日からの一斉登校を目指す旨が伝えられた。さらに、電化タブレット端末の導入を通じて、オンライン授業を体験し、教育の新たな形を実証していると強調した。
市長は、地域経済の支援策として、商工業者への支援金やテイクアウト等導入支援補助金を新たに計上することを計画しており、経済対策を継続的に推進していく考えを示した。
議会運営の進行に従い、議案も一括上程され、議案第32号から第52号まで多岐にわたる内容について報告された。これには専決処分の承認を求める関係条例の改正や、特別補正予算案が含まれ、議会に慎重な審議の協力を求める姿勢が見受けられた。
来る10日には、議案に対する質疑が行われる予定であり、本日の会議は無事終了した。