令和3年第3回定例会が飯能市で開催され、教育や災害対策に関する重要な事項が議論された。市議会では武田一宏議員が教育問題、特に飯能市GIGAスクール構想の今後の展望について質問を行い、市内全小中学校でタブレット端末の使用が進められている状況を報告した。
まず、タブレット端末の導入について、市内の教育部長である平野功氏は県内随一の速さで導入されたと述べると共に、授業における使用率の向上を強調した。それに加え、教職員のICT活用スキル向上支援が必要であると語った。教育環境を整えるための取り組みが着実に進行中の中、保護者のインターネットリテラシーの向上への必要性も指摘され、専門の研修会を開催する意向が示された。
続いて災害対策に関する質問が行われ、地域づくりの一環として去年の台風による教訓を生かし、より強固な自主防災組織の意識を高める取り組みが必要だとの指摘があった。危機管理監の吉田実氏は、この取り組みについて、具体的な活動や連携の強化を誓った。
新しい生活様式の提案として、長谷川順子議員から無観客の催し開催の提案や、インターネットを通じた市民活動の活性化が求められた。また、そこから得られる収益が市民に還元されることも期待されている。
追加の焦点として、愛知県に拠点を置く同性パートナーシップ制度についても議論が求められ、多様性への理解が進む中、制度の導入が求められている。市長はこれに対して賛同の意を示し、来年度には具体的な検討が進む見通しであると述べた。このように、教育、災害対策、市民活動の促進に向けた取組が積極的に進められ、一歩ずつ地域社会の活性化が図られていることが確認された。
最後に、公共施設の安全性についても言及され、耐震性のない指定避難所の問題が再確認された。特に飯能中央地区行政センターや浅間保育所の耐震化の必要性が議論され、今後の取組が求められている。緊急時に市民の安全を守るため、計画的な改修・建替えの進行が強調され、さらなる具体策の実施が期待される。