令和4年第3回定例会では、保育行政など多岐にわたる市政についての質問が行われた。
特に、熊田尚子議員は保育行政に対して、市内公立保育所の現状と課題、今後の方向性について詳しく質問した。彼女は、子供や子育てを巡る問題が多様化しており、保護者の不安が高まっていることを訴え、公立保育所がどのように地域に貢献できるのかを質問した。福祉子ども部長の内沼和彦氏は、出産数の減少を含む保育行政の現状について報告し、将来的な課題への見通しについて言及した。部長は、「現在の計画においては予想以上の減少が見込まれ、保育所の維持が懸念される」と述べ、効果的な施策の重要性を訴えた。
また、孤独・孤立対策においては、熊田議員が地域への支援の充実を求む質問を行った。高齢者や子育て世代の社会的孤立が深刻化している中、福祉子ども部長は地域共生社会に向けた施策を進める必要性を強調した。
さらに、学校教育に関する質問では、小中学校のトイレに生理用品を設置することといった具体的な改善提案がなされた。教育部長の新井洋一郎氏は、課題を踏まえた取り組みを約束した。
また、第5次飯能市総合振興計画の中で位置づけられた中心市街地まちづくりビジョンに関しては、その策定プロセスが紹介され、地元住民の意見を反映させる重要性が指摘された。建設部長は市民の参加を促進しつつ町づくりを進める意向を表明した。特に久下六道線の整備においても、無電柱化やバリアフリー化を進め、通行しやすいまちづくりを目指す考えが示されている。
最後に、横田基地近くに位置する飯能の住民にとって航空機の飛行や騒音問題についても言及され、危機管理担当部長は市民の生命を守るために必要な対策を継続していくと答えた。
今回の議会でも、多くの参議院議員が自らの地域の問題を真摯に考え、真剣に答弁を行った。市民の声に耳を傾け、まちづくりを進めていく姿勢が求められている。グラウンドや太陽光発電の問題、公共施設の老朽化問題など、多様なテーマが持ち上がる中で、今後の対応にも注目が集まっている。