令和2年第2回定例会において、市政に対する一般質問が行われた。この会議では、特に新型コロナウイルス感染症対策と阿須山中の問題に焦点が当てられた。
新井巧議員は、新型コロナウイルス感染症対策について質問し、行政のあり方や雇用・賃金問題、子どもたちの学びと成長についての施策を問うた。新井議員は、過去の行政改革が保健所数の激減を招いた可能性を指摘し、今回は特に保健所の職員がパンク状態にあると述べた。一方、健康福祉部長の町田守弘氏は、行政の努力によって感染者数を低く抑えてきたことを強調し、医療体制の充実のための要望を行った。
また、阿須山中についても新井議員が質問を行った。阿須山中の買い戻しが進んでいる中、その目的や進捗について確認した。新井議員は、自然公園としての利用がされるべきとし、大規模開発に対して市民への説明が不足していることを指摘した。これに対し、企画部長の新井洋一郎氏は、事業の経緯や今後の進捗について説明し、民間提案制度に基づいて行われることを述べた。
公募制度による選定が行われ、飯能インターナショナルスポーツアカデミーが選定されたことに対しても、新井議員は過去の経営状況について疑問を持った発言が続いた。市長の大久保勝氏は、阿須山中の事業に反対する意見が多いことを認識しつつ、地域の発展に寄与することが最優先だと強調した。
さらに、今後市民への十分な説明を行う必要があるという意見が多く出た。特に希少野生動植物の保護や地域の自然環境との調和が重要であるという指摘もあり、これらが社会的にも注目されている事案となっていることが確認された。
この会議の後、議員たちは、引き続き市民への説明責任を果たし、自然環境をしっかりと守る施策を進めるべく意見を交わし合った。特に、情報発信のあり方や市民の声に真摯に向き合う姿勢が求められている。今後も、行政と市民が協力し、持続可能な地域づくりを進めていくことが期待されている。