令和3年第5回定例会が開催され、各議員の質問を通じて様々な市政に関する問題が取り上げられた。中でも、県水の減少や本郷浄水場の建て替えの必要性についての議論が目立った。特に、県水に依存した市の水道事業の運営に対しては、飯能市民からの保存意識が強く求められている。都市部への人口流出が続く中、行政は「地域の水は地域で守る」という観点から、県水の使用割合を減らし、地域水源である本郷浄水場の価値を高める必要性も訴えられている。
さらに、新井市長のもと、ダムの水利権を守り、地域独自の水道経営を促す一方で、本郷浄水場を建て替えるプロジェクトが進行中であることが報告された。本郷浄水場は昭和31年から稼働しており、老朽化が著しいため、今後もその整備が急務であるとされている。市は近隣市町の動向も鑑みながら、給水体制の見直しに着手し、計画的な改善を目指す姿勢を見せている。次のステップとして、本郷浄水場が新たな水道の基盤となるようしっかりした未来設計を進めることが求められている。
また、社会的な観点からは、女性の意思決定機関への参画が進んでいるかが議論にあがった。市の男女共同参画プランでは、女性の声を反映し、地域の意思決定に寄与する機会の増加が目指されている。一方で、近年のコロナ禍により、家庭内での負担が増え、女性の経済的自立を妨げる要因が浮き彫りとなった。このような事情を受け、今後の行政施策においては、男性と女性の役割分担に関する根本的な見直しが必要だとの意見が多数寄せられた。
また、総務省が推奨する各種支援策を通じて小規模事業者を応援する試みも継続され、経済界における回復に寄与することが期待されている。特に、飲食業や小売業等においては、給付金の継続的な拡充が強く求められており、地域経済の活性化が急がれる状況である。さらには、学童保育所の整備や第一小学校の校舎建て替えの議論も進行中であり、地域社会が次代を担う子供たちのための施設づくりに意識を向けている。有効な施策には、多くの市民の参加と協力が必要不可欠であるため、関係者が協力しあう必要がある。
最後に、今後益々進展するグローバル社会において、言語教育、国際交流の重要性も再確認され、特に英語教育の質の向上が求められている。市は、次代を担う世代のために質の高い教育環境を整え、さらに進化させていくことが求められています。例えば、ブレア市との交流活動を通じて、地域における国際理解を深める機会を提供することが期待されており、持続可能な地域づくりの一環として重要視されています。市議会では、市民と市政のつながりを強化し、様々なニーズに応える施策を今後さらに推進していく決意が新たに示されています。