令和4年第4回定例会において、市政に関する一般質問が行われた。特に「子育て支援」と「教育」が主要なテーマとして取り上げられた。
「子育て支援」について、野口和彦議員は、飯能市の子育て施策について市長の考えを求めた。新井市長は、出産・子育て支援や地域と連携した家庭支援の重要性を強調した。また、放課後子ども教室の拡大や、明石市との施策比較に言及し、飯能市の子育て支援をより一層充実させることの必要性を述べた。
続けて、野口議員は「学校教育」についても質問し、飯能市教育振興基本計画に基づく学校教育の改善についても言及した。特に不登校児童の増加に対する対応を求める声が上がり、教育委員会は学びの改革や、学校と家庭の連携を強化する方針を示した。一方で、フリースクールの設立など、新たな学びの場の重要性を議論する意見もあった。
「市民要望」に関しては、一般質問においてAEDの設置要望が提起され、(根岸隆君)健康推進部長は、近隣市の状況を踏まえつつ、同様の施策を検討する意向を示した。
高齢者の運転免許返納促進策の重要性も強調され、各自治体が実施している補助制度の調査が続けられている。これに対し、埼玉県内の状況を把握した上で、より多様な対応を進める必要性があるとした。
また、子どもの健康が懸念される中、特に視力検査や運動機能の低下傾向に関するデータが共有され、教育現場でのタブレット活用が影響している可能性に配慮する発言もあり、運動機能への影響を軽減する取り組みが重要であるとの意見も出た。最後に、公共施設の老朽化や地域支援の重要性についても多くの発言があり、地域福祉センターの整備計画、特にウッドデッキの腐食による安全管理の問題などに対して、具体的な対策が求められた。
全体を通して、飯能市の未来を見据えた様々な施策の推進と、市民のニーズへの柔軟な対応が改めて確認された。