令和2年第4回定例会では、山田 利子議員(12番)をはじめ、数名の議員が市政全般にわたる一般質問を行った。特に注目を集めたのは、コロナ禍での災害対応や教育問題についての質問だった。
山田議員はまず、コロナ禍における避難所の整備について言及した。特に、自身が示した5項目の防災問題が焦点となり、避難所の衛生環境の確保やクラスター防止策、ペット同伴避難の対応についての質疑が行われた。危機管理監の吉田 実氏は、避難の考え方として「安全な場所への避難先の選択肢を提供する」ことの重要性を強調した。
さらに、教育問題においては、少人数学級の必要性が議論され、市内における新型コロナウイルス感染症拡大防止と個々を尊重した教育の実現を目指すとの意見が交わされた。特に、開始されたGIGAスクール構想が特別支援学級の教育に与える影響についても言及され、教育委員会がその役割を果たすことが確認された。
一方、阿須山中問題に関する質問では、森林文化都市を謳う中で、大規模な開発が進行することの是非について議論が交わされた。住民からの反発や誹謗中傷に対して、歩道や避難所の整備が整えられつつあるのに対し、調整池の設置を含むメガソーラー開発の懸念が浮上した。
結論として、議会での質疑応答は今後の飯能市の施策に関して市民の声を反映させる重要な機会とされている。特に新型コロナウイルス対策や教育改革の立案においては、これまで以上に市民との対話を重視した進行が求められている。