令和2年第4回定例会では新型コロナウイルスへの対策が主要な議題として取り上げられた。特に、内田健次議員はCOVID-19対策として市内の陽性者数と療養状況の透明性を求めた。健康福祉部長は9月24日現在の陽性者数を31人と報告し、感染拡大が最小限に抑えられていることを強調した。さらに、台風シーズンに向けた避難所の環境改善策についても言及され、段ボールベッドの導入が提案された。これに対し、危機管理監は事業者との協定を結ぶことで段ボールベッドの供給体制を整えたことを報告した。
また、森林施策についての質問では内田議員が森林環境譲与税の運用方法や後継者育成機関の必要性を提起した。産業環境部は税制改正後の交付金が大幅に増加したことを受け、その活用策として具体的な施策を講じる考えを示した。また、阿須山中の有効活用事業についても議論が交わされ、市長は地方創生の一環としてこの計画の必要性を訴えた。
買い物弱者対策としても言及があり、地域の社会福祉協議会と連携した移動販売の実施状況が報告された。高齢者や交通弱者に対する取り組みの拡充を期待する声もあった。
加えて、栗原議員が指摘したように、危機管理の観点では前述の銃撃事件に対する迅速な追跡と住民への情報共有が求められた。市民生活部長は発生後の迅速な対応として、防災行政無線を利用した情報共有などが行われたと報告した。
最後に、新井巧議員による美杉台地区の教室数不足問題が取り上げられた。今後美杉台小学区の入学者数増加が見込まれる一方、南高麗小・中学校への通学選択肢の拡大が効果的だとの意見を市側が示し、地域の教育環境の改善に向けた検討が進められる旨が説明された。全体を通し、市民安全の確保と教育環境の充実は今後の重要課題として認識されている。 これらの議論は、今後の政策形成において重要な基盤となると考えられる。