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台風19号から学んだ危機管理が焦点に

令和元年第4回定例会では、台風19号の被害状況や危機管理対策について議論され、教育問題や鳥獣被害対策も取り上げられた。
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令和元年第4回定例会が12月11日に開催され、市政に対する一般質問が行われた。

この日の議論では、特に台風第19号に関する危機管理の取り組みが中心であった。内田健次議員は台風による被害状況について詳しく質問。危機管理監の吉田実氏は、入間川や高麗川の氾濫による家屋被害や避難所の運営について報告した。特に全壊した家屋は2件、床上浸水が45件、床下浸水が101件に達するなど、深刻な状況が明らかになった。市では被害者に対して迅速に支援を行い、特に市営住宅への無償提供が実施された。

また、農作物への影響も懸念され、産業環境部参事の吉澤享君は、トマト栽培のビニールハウスが冠水したものの、経済的な損失には至らなかったと述べた。一方で、倒木や道路の被害についても言及され、建設部参事の的板幹雄君は復旧作業が順調に進んでいるとした。特に、道路や河川の被災数が363件に上り、緊急対応が必要な状況であったことが見て取れた。

次に、鳥獣被害対策が取り上げられた。吉澤享君は、市内におけるさまざまな野生動物の生息数について言及し、特にニホンジカやイノシシの捕獲数が前年に比べ増加していることを報告した。また、一般職の会計年度任用職員制度の導入についても質疑が行われ、総務部長の島田茂君は、非正規職員の待遇改善が図られることに言及した。各地域での防災訓練や市民の参加促進も課題として提起され、さらなる連携の重要性が強調された。危機管理の観点から、事務レベルでの協議や関係機関との連携強化が必要との意見も出された。

最後に、教育問題に関する質問が行われ、飯能高校と飯能南高校の統合及び新校設置問題について議論が交わされた。教育長の今井直己君は、統合が進めば地域貢献が期待されるとし、新校設立に向けた今後の具体的な活動についての報告を行った。

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議会名令和元年第4回定例会
議事録
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