令和5年の第4回定例会が開催され、出席した議員たちは様々な市政に対する一般質問を行った。
議事の中でも特に注目を集めたのが、鳥獣被害対策の話題だった。特に、関田直子議員は県内の農業被害について言及し、クマやアライグマについての対策を強く訴えた。農林部の村嶌豊和参事は、シカやイノシシによる農作物への被害状況を説明し、主に防護柵や電気柵の設置を効果的な対策として挙げた。また、クマの目撃情報増加に対しても具体的な対応策を講じる必要があることを示唆した。市民への注意喚起や被害防止に向け、ワークショップや捕獲講習会を実施しているという。
また、支障木伐採に関する質問では、関田議員から、森林伐採事業についての詳細を求められ、村嶌氏は補助金制度について説明した。特に、越境した草や木の伐採ルールの見直しも求められた。この支障木伐採は、生活環境の改善に寄与する重要なテーマであると強調された。
学校施内施設の管理については、特に空調工事が議論された。新井洋一郎氏は、夏季休暇中の工事の進捗について言及したが、教室の冷房が間に合わなかった問題について懸念を示した。教育部の新井洋一郎氏は、工事スケジュールが当初の計画通り進んでいると説明する一方、都度の改善や次回の工事計画の見直しが求められるであろう。
さらに、児童の放課後等の居場所については、内沼和彦部長が、放課後クラブの運営状況や増加する利用者への対応に苦慮していることを報告した。特に補助金制度の見直しが影響していることや、地域ニーズに基づく柔軟なサービス提供が必要であるとし、今後の方針を示した。
この日の質問は、さらには自主財源や市営住宅問題など、多岐にわたる市政に関して行われ、特にふるさと納税制度の強化や住宅政策の見直しについても議論が交わされた。議員たちの質問を通じて明らかになったのはいかに市民の生活向上を図るか、という点にあり、今後の具体的な取り組みが期待される。