令和4年第5回定例会が12月8日に開かれ、市政に対する一般質問が行われた。この日は、長谷川順子議員や坂井悦子議員、金子敏江議員、野田直人議員らが質問を行い、幅広い市政問題について議論された。
長谷川順子議員は、乳幼児へのコロナワクチン接種や子どもたちへのマスク着用の影響を問うことで、健康に関する懸念を示した。特に、ワクチン接種に対する市の方針と具体的な背景について追及し、「厚生労働省からの指示に従った」との市側の答弁に疑問を呈した。長谷川氏は、現行の基準が健康への影響を十分に考慮しているのか、再評価が必要だと主張した。
また、坂井悦子議員は市民活動センターや市民会館について、特にその運営改善の必要性や文化芸術活動の振興を強く訴えた。市民会館の利用状況や利用率が低下している背景に対する議論も行われ、観光誘致に向けての工夫が求められた。市長は、街の活性化に向けた施策と市民との対話を重視する姿勢を示した。
金子敏江議員は、行政における介護保険制度の改定に対して厳しい非難を展開。特に利用者の負担増が家庭に与える影響や事業者の経営圧迫について、実際の事業所の声を紹介し、市の責務としての対策を講じるよう求めた。介護人材の育成と処遇改善の重要性についても熱弁した。
さらに、野田直人議員は久下六道線整備事業の進捗と市民との協議の重要性を強調。この道路がいかに中心市街地の活性化に寄与するかを議論し、必要な歩道整備の方向性についても諮問した。また、消防団の活動や市制施行70周年の記念事業提案なども話題となった。
市長や各部長は、市民の声を反映した施策を展開し、積極的に対応していく考えを示し、議員からの提案に対しても前向きに検討する意向を表明した。今回の会議録からもわかるように、市は市民の安全や健康、文化芸術の振興を目指し、必要な施策の実行を強調している。今後の展開にも注目が集まる。