令和2年第5回定例会が12月10日に開催された。
特に議案第82号と第83号が重要な内容を含んでいることが浮き彫りにされた。
議案第82号に関しては、飯能市国民健康保険税条例の改正が議題となった。
金子敏江議員は、改正の背景と軽減判定の所得基準の見直しについて質問した。
これに対して、健康福祉部参事の根岸隆氏は、地方税法の改正を受けての措置であることを説明した。
改正により基礎控除額が増加することが強調され、税負担の軽減が期待される。
約160世帯に対して130万円の軽減が見込まれるとのことだ。
次に議案第83号では、加涌弘貴議員が新型コロナウイルス感染症関連による影響を質疑した。
この中で、本年度中止となった事業数は27事業であり、不用額は約5,656万円に達したことが報告された。
また、 財務部長の田中雅夫氏は、今後も事業中止に伴う減額補正の必要があることを示唆した。
市民サービスの維持を目的に、基金の活用が重要とされるが、使用には慎重であるべきとの姿勢が伝えられた。
また、議論の中では財政調整基金についても言及があった。
市の財政運営の厳しさが強調され、基金の活用については注意深い姿勢が求められる。
従来のような基金の過剰な取り崩しは避け、必要に応じて適切に支出していく方針が示された。
特に、新型コロナウイルスの影響を受けた市民への支援が必要であるとの意見が多く出され、今後の施策に反映されることが期待される。
今後の進展に注目が集まる中、議会は次回開催日を15日に設定し、市政に対する一般質問を実施する。