令和元年第3回高石市議会定例会では、教育と地域活性化に関する多様な問題が議論された。
この会議の中で、特に「通学・住所区分の問題について」が注目された。議員の森博英氏は、住所区分が解決されていないことを指摘し、「平成33年の南海本線上り線完成時からでは遅い」と強調した。これに対して、教育長の木嵜茂巳氏は現状調査を進めていることを説明し、十分な準備を進める意向を示した。
次いで、小中一貫校の設置についても話題に上った。森氏が提言する新たな学校の統廃合戦略は、少子化と老朽化を考慮に入れたもので、教育長は「継続的な連携を進める」と述べ、今後の進展を期待させた。特に、「施設一体型小中一貫校」の設置が進む中、長期的な教育ビジョンについても注目が集まる。
旧市民会館・図書館の活用問題も議題となり、議員からは再開発に向けた提案がなされた。特に亀山政記総合政策課長は、地域の活性化を目指して民間企業との連携を強化する意向を表明した。特に、設置した公的不動産を利用した地域活性化のための戦略が求められている。
災害への備えについても議論され、昨年の台風21号に対する対応が振り返られた。清水明治議員は、市内の災害ごみの処理について、行政と民間との連携を強調した。高石市は、ベストな方法で災害ごみを扱うために、今後も取り組みを継続する必要があるとされる。
交通安全対策も重要な議題であり、特に自転車利用者と高齢者への配慮が求められている。梅原良造土木公園課長は、高石市が実施した交通安全教室の効果を説明し、今後も継続的な啓蒙活動が必要との意見が寄せられた。