令和3年第1回高石市議会定例会では、フレイル予防や新型コロナウイルスワクチン接種体制、デジタル化推進、性教育、さらにはSNSのリテラシー向上、主要駅周辺の混雑解消策など多岐にわたる議題が議論された。
特にフレイル予防に関する取り組みが注目された。高石市では健康寿命延伸を目指し、特定検診において低体重者に対して食事と運動のポイントを指導することが行われている。その結果、令和2年度には132名の高齢者に支援が行われ、フレイルに対する効果が期待されている。
また、新型コロナウイルスワクチン接種の計画についても情報が共有された。市は、ファイザー製ワクチンを65歳以上の高齢者に優先送付し、まずは高齢者施設での接種に取り組む方針を示した。開始までのスケジュールや冷却管理などの具体的な過程が確認され、接種のロスを最小限にするのが大きな課題とされている。
デジタル化推進の方針も語られ、地方自治体として情報システムの統一化やクラウド化による業務の効率化が求められている。各課でのデジタル技術の活用が促進され、安全かつ便利な行政サービスの提供が目指されている。
性教育においても、学校における人権教育の一環として、命の尊さを学ぶ授業が実施されていることが報告された。しかし、包括的性教育に対する取り組みは今後の課題として挙げられ、妊娠や生殖に関する教育内容が貧弱であるとの声があった。
SNSのリテラシー教育も重要視されており、高石市では警察との連携を通じてネット犯罪の危険性について学ぶ場を設けている。地域の安全を確保するために、情報モラル教育が進められていく。
また、主要3駅の混雑解消に向けた取り組みも確認され、その結果として将来的に一方通行の導入が検討されており、市民の交通の安全性に寄与する方針が示された。各駅の問題解決に向けては、交通管理者である警察との連携が重要であるとされ続けている。
今後、高石市は市民と連携し、上記の各施策を継続的に推進していくことが求められている。