令和5年第1回高石市議会定例会では、国民健康保険条例の改正や福祉関連の法案が多く議論された。
高石市国民健康保険条例の一部改正に関し、議員からは保険料の高騰に対する懸念が示され、明石宏隆議員は「低所得者に対する軽減策が必要だ」と訴えた。特に出産育児一時金の引き上げに関しては評価されつつも、保険料自体が家計に負担をかけていると指摘する意見があった。
この点に対して、福井淳太副市長は「市民の生活を守るための施策を継続的に行なっていく」と述べ、政府の支援を要求する姿勢を示した。
また、令和5年度の一般会計予算に関しては、教育長の木嵜茂巳氏が学校施設の充実を図ることを明言。それに伴い、学校法人や地域団体との連携を深めていく必要性を強調した。教育環境の改善や公立保育所の整備が求められる一方、外部団体との協力関係が今後のポイントになるとの見解も示された。
議案第14号の水道事業に関連する協議においては、明石宏隆議員が「信号機の設置の重要性を訴える」と強調し、日常の交通安全対策が喫緊の課題であると指摘した。市長は「信号機や横断歩道の設置についての協議を進める」との方針を示し、警察との連携を強めることを合意した。
さらに、高石市の交通安全対策や地域活性化を見据えた「大阪広域水道企業団」への統合につき、安定した水道事業運営を踏襲しつつ必要な施策を進める考えが確認された。
議会は順調に進行し、各種法案は多くが原案通り可決。いくつかの議案において市民の意見や地域性を重視し、今後の政策に反映させる姿勢が示された。
最後に、感染症対策や交通関連については、地域の声を積極的に聴取しながら進める方針が強調された。特に交通安全に関しては、生活道路における安全確保が重要であり、地域住民との協力体制が大切であると認識された。その結果、福祉バスの利便性を向上させる一環として、調査研究を進めることが決まった。