令和5年6月定例会が開催され、議案が検討された。今回の会議では、税条例や印鑑条例の改正や予算案が主な議題となっている。
特に注目されるのは、「高石市印鑑条例の一部を改正する条例制定について」である。議案第2号について、山敷恵氏は反対意見を述べた。彼はマイナンバーカードを中心とした改正のもと、印鑑証明書の安全性が損なわれる可能性を指摘した。さらに、最近報道されている個人情報漏えいや誤交付の問題に触れ、「市民の情報を守るために、今は条例改正を急ぐべきではない」と強調した。
何よりも後続の手続きや安全性が確保されていない中で、急いで実行することは市民への危険を伴うとの見解を示した。会議中にも議員たちはこの件について議論が続き、最終的には賛成多数で本件は可決された。
次に、予算委員会が審査した補正予算案についても詳しく報告された。これには、令和5年度高石市一般会計補正予算や水道事業及び下水道事業に関する補正予算が含まれ、特に水道事業に対する期待が高まる中、安定した水道サービスが確保されることが謳われていた。
さらに、本会議では一般質問の時間も設けられ、地域の防災対策や保育・教育に関する議論が行われた。特に、災害対策に関しては「南海トラフ巨大地震」や洪水による避難所の運営が焦点となり、避難指示の周知徹底やトイレの設置、研修の重要性が強調された。
また、教育・子育て環境面では、不登校の子どもたちを支援する新たな取り組みについての意見が交わされた。特にサードプレイスとしての図書館や地域資源を活用した取り組みなど、様々な視点からの提案も見られたが、実際に地域の声がどのように施策に反映されるかが今後の課題とされている。