令和3年の第1回高石市議会臨時会が開催された。
本会議では、議員の出席が定数に達したことを受け、議長は開会を宣言した。この臨時会では、会期の決定や副議長の選挙、また新型コロナウイルスに関連する専決処分の報告などが審議された。
会期の決定については、議会運営委員会に基づき、本日1日間で決定。会議録署名議員に、明石宏隆議員および寺島誠議員が選ばれた。続いて行われた市長の挨拶では、阪口伸六市長が過日逝去した副議長・東野隆史氏への哀悼を述べ、議会が審議する議案について紹介した。
特に重要なのは、議案第1号の専決処分の報告である。政策推進部長の石坂秀樹氏が説明を行い、昨年12月における新型コロナウイルス影響に伴うひとり親世帯支援策について発表した。
不慣れな状況の中で迅速な対応が求められる中、ひとり親世帯に対する支援金の再支給が決定された。歳出として、児童扶養手当給付費などが増額され、歳出総額が344億4798万円となった。
質疑においては、ひとり親世帯の支援状況や給付金の支給状況について活発な意見が交わされた。山敷恵議員が具体的な支援状況を尋ね、家村美雪こども家庭課長が支給状況について説明を行った。また、給付金に関する情報周知の方法や、申請状況についても確認された。多くの質疑から、支援制度の周知が十分でない可能性が示唆された。
次の議案第2号では、接種体制を構築する予算案が審議された。接種券の印刷、システム改修、コールセンターの設置が提案され、進捗について具体的に報告される中、情報提供の重要性が強調された。特に、医療従事者や高齢者に対するワクチン接種の準備が進められ、接種券の年内発送を目指す考えが確認された。
その後、高石市公平委員会委員の選任案が了承され、山野喜弘氏の逝去に伴う新たな選任についての議案も可決された。さらに、高石市議会委員会条例の一部改正も決議され、本臨時会は全議題を終了させた。最後に、永山誠議長のもとにおいて、臨時会が閉会された。