令和3年第2回高石市議会定例会では、コロナ禍や教育、無電柱化に関する多くの議論が交わされる中で、特にワクチン接種の進捗について市長や議員から多数の意見が寄せられた。
まず、コロナ禍への対応に関しては、山敷恵議員がイベント実施基準について疑問を呈し、大阪府の感染状況下での高石市のイベントの適切性を指摘した。着座しながらも、次長兼総合政策課長の神林孝幸氏は、必要緊急性に基づいてイベントを実施したことを説明したが、議員の意見によると、不要不急のイベントは避けるべきだとのことだった。
また、ワクチン接種の進捗において、現在、基礎疾患を有する方々からの申請が約900件に上り、接種券の発送へとつながっていることが明らかになった。市長も医療従事者の支援に感謝を表しつつ、市民への周知徹底を強調した。これには、訪問接種に関する取り組みも求められ、より多くの市民が接種の対象に含まれるよう体制の改善が期待された。
教育面では、高石市の教育課程において、北朝鮮による日本人拉致問題が取り上げられることを確認し、特にアニメ「めぐみ」のような素材を通じて、若い世代への啓蒙活動が進められるべきであるとの意見が出た。さらに、地域でのいじめや誹謗中傷に関しても意見が交わされ、SNSの影響を考慮した教育施策が必要とされた。
最後に、無電柱化の現状についても質問があり、特定道路における無電柱化の進捗や今後の計画についても触れられた。市の取り組みとして、特定道路である南海中央線の加茂地区における工事完了が報告され、今後も事業を推進していくことが示された。
このように、多岐にわたる議題が論じられた定例会は、市民の福祉向上を目指した重要な機会であった。今後も引き続き、より良い街づくりに向けた議論が進むことが期待される。