令和2年3月に開催された第1回定例会では、重要な議案が多く報告された。議案第19号は新たに副市長を選任するもので、「小林副市長が退職するため、適任者として福井淳太氏を選任した」と市長の阪口伸六氏が説明した。議会の同意を得た後、福井淳太氏は「全力で高石市の発展に努める」と誓いを述べた。
議案第1号では高石市漁港管理条例が提案され、全会一致で可決された。この条例は、高石市の漁港の運営や管理方法などを定めるもので、市の漁業の振興を目的としている。
次に、福祉土木委員会による調査結果の報告を受け、議案第2号から第4号までの高石市生産緑地地区における条件設定や道路構造基準の改正についても議論がなされ、いずれも可決された。特に、議案第4号は国民健康保険についての改正を提案し、意見として新たな制度導入や保険料の見直しが求められた。
最終的に、令和2年度高石市一般会計予算案が提出され、成人教育や地域福祉に関する予算配分が議論された。特に、福祉バスについては、市民から要望が寄せられ、利用促進策が検討されることとなった。
また、一般質問も行われた。松田亜季議員は熱中症対策や35人以下学級の実現を求め、教育の質を向上させる必要性を強調した。一方で、高師浜線の活性化をテーマにした印丸裕久議員は、地域開発に向けた具体的なビジョンが必要とし、将来の都市づくりへの期待を述べた。
さらに、吉田佳代子議員はフレイル対策やひきこもり支援についての具体策を政府から示してほしいと訴え、総合的な取り組みが必要であると指摘した。環境問題に関しても委員から質問があり、温暖化対策へ向けた市の計画について議論が行われた。