令和元年12月12日、和泉市議会第4回定例会が市役所議場で開催された。出席議員は24名で、各議員は市政に関する様々な質問を行った。特に注目されたのは、障がい児支援や図書館のあり方についての岡博子議員の一般質問であった。
岡議員は、障がい児支援における放課後等デイサービスについて、サービス環境の格差を指摘した。彼女は特に2018年度の報酬改正が施設へ与える影響に懸念を示し、「事業閉鎖の危機がある」との実情を訴えた。これに対し、北野泰史こども部長は、報酬改正の内容と市の給付額への影響を説明し、具体的には約3,500万円の減額を見込んでいると述べた。
また、図書館のあり方についても意見を述べた岡議員。新たなサービス展開の必要性を訴え、開館時間の短縮が見合う効果について懸念を呈した。これに対して、堂ノ上宏幸生涯学習部長は、開館時間短縮による光熱費や人件費の削減見込みを約1,300万円と説明した。
岡議員からの質問に加え、高齢者運転免許証の自主返納や、性的マイノリティーへの支援策、部落差別解消に向けた法整備など、多岐にわたるテーマが取り上げられた。議員間での活発な議論が交わされたことから、市の抱える課題とその対応策について具体的な改善が促される場となっている。