令和2年7月22日に、和泉市議会第3回臨時会が開催される。市長の辻宏康氏は、議長の吉川茂樹議長の挨拶の中で、7月の豪雨による被害について心からのお見舞いを伝えた。
今回の議題は、令和2年度和泉市一般会計補正予算(第5号)である。総務部長の土本修一氏は、この補正予算が新型コロナウイルス感染症に対処するため、国の2次補正予算を受けたものであると説明した。この予算には、さまざまな支援事業が含まれており、特に、ひとり親世帯臨時特別給付金や新生児特別定額給付金など、急激な経済的困難に直面している世帯への支援が強調されている。
永田香織議員は、ひとり親世帯への寄付の見通しや支給対象者の詳細について質問した。子育て健康部長の岩井幸子氏は、12か月間の収入を基にした支給対象の見込み数について述べ、具体的な給付計画を共有した。また、新生児特別定額給付金についても、受給資格者が4月以降の新生児であることを確認した。
補正予算の中には、お買い物割引チケット事業も含まれている。市民に3,000円分の割引チケットが配布されるこの事業は、市内消費の喚起と商業活性化を目的としている。議員からは、利用店舗の募集といった広報が早期に行われることに期待する声も上がった。
岡博子議員は、インフルエンザ予防接種の補助事業についても詳細な質問を行った。特に、対象となる受験生だけでなく、浪人生への適用拡大についても提案がなされた。教育委員会から示された説明は、現時点の流通量に基づいており、必要な場合は予防接種の対象範囲を見直すことも検討されていることが示された。
議論は進み、新型コロナウイルス対策の継続が求められる中、議員らは今後の支援策や施策の実施に向けた意見を交わした。特に、経済の動向に応じて柔軟な対応が求められるとともに、市民の生活を支援するための体制づくりが急務であることが強調された。