令和4年10月27日、和泉市議会の第2回臨時会が開かれた。
本会議では、令和4年度一般会計補正予算や介護保険事業特別会計補正予算などが審議された。特に市長が提案した補正予算には、物価高騰への対応が重要な課題となっている。
市長の辻宏康市長は、急な議会招集に関し議員に感謝の意を示し、地方創生臨時交付金を活用した市独自の支援策について説明した。特に、これまでの物価高騰対策と新型コロナウイルス感染症に関連する補正予算が提案された。具体的には、一般会計補正予算第8号には、物価高騰対策としての支援金や割引チケット事業の経費が含まれる。
議案審議において、危機管理部長の山本文昭氏は、和泉市防災広場の工事請負変更契約報告について説明し、専決処分の変更契約がなされた背景に触れた。新たに判明した土壌汚染の処理に関する追加費用について質疑が行われ、原重樹議員が追及した。原議員は、土壌汚染対策工事の経過について疑問を呈し、市が行っている土壌調査に必要な予算確保の重要性を訴えた。
また、補正予算の一部として提案された介護保険関連の支援策では、介護施設向けの物価高騰対策支援金のあたる内容が詳細に議論された。市は、支援金の使途による保護者負担の抑制を図る点について真剣に考慮している。しかし、いわゆる「性善説」に基づく支援であるため、事業者の取り組みを市がどの程度監視するかという課題が浮かび上がった。
議会では、補正予算に対して支持が集まり、最終的にすべての議案が可決された。辻市長は、議会の審議に感謝の意を示し、意見や要望に対する尊重を表明。今後の市の運営に生かしていく考えを示した。このように、今回の臨時会は、迅速な対応と市民の生活支援を重視した内容で進められたことが強調された。