令和元年9月26日、和泉市議会第3回定例会が開かれた。出席議員は全24名であり、議会はスムーズに進行した。議題は主に会議録署名議員の指名と一般質問である。
この定例会での議事は、まず会議録署名議員の指名が行なわれた。指名されたのは、坂本健治議員と松本利裕議員である。
その後は一般質問に移行した。最初に発言したのは原重樹議員で、富秋中学校区等まちづくり検討会議について質問を行った。議員はこの検討会議がいつから始まったのか、会議が何回開かれ、参加者数はどうだったかを尋ねた。藤原省吾市長公室理事兼都市デザイン部理事は、平成30年2月から設立され、これまでに8回の会議が行われ、137名が参加したと回答した。また、会議の中で設置された専門部会の活動状況についても詳細な説明があった。
次に杉本淳議長が一般質問を許可し、原議員はまちづくり構想策定にかかるコストについても質問を続けた。その中で、富秋中学校区の学校統合に関する合意形成が遅れていることや、地域活性化のための具体的な提案について議論がなされた。特に、教育活動の充実や地域のニーズに応じた住環境が大切であるという点が強調された。
続いて、障害者差別解消法に関する質問があった。森久往議員はこの法律が施行された背景や目的を説明し、和泉市における取り組みの現状や今後の課題を指摘した。特に、障害者への支援施策の充実や、啓発活動の重要性が議論された。
また、居住地域および通勤・通学における交通利便性の確保も大きなテーマとなった。特に、公共交通機関の利活用や、新しい交通手段の導入が求められた。これに関連して、高齢者のお出かけを支援するための施策についても質問があり、各種対策の必要性が再確認された。
教育に関する議論も活発に行われた。特に、学校教育予算の現状について多くの発言があり、特色ある教育活動への予算をどう確保するかが重要なポイントであった。各参加者からは、学校ファンドの活用や、ガバメントクラウドファンディングによる資金調達の可能性が提案され、教育現場のニーズに応じた柔軟な予算編成が必要とされる意見が多かった。
最後に行われたのは、公用車に関する質疑である。公用車の事故率や運転者への指導について具体的な数字が示され、この問題に対する市としての取り組みが強調された。事故件数の増加を受けて、教育委員会や市長からも各種対策の強化が必要との見解が示された。
今後、和泉市はこれらさまざまな課題に対し、明確な方向性を持って取り組んでいくことが求められる。