令和3年3月25日、和泉市議会において、第1回定例会が開催された。
出席議員は24名で、全員出席の中、浜田千秋議長が議会を開会した。
議事日程の中から、特に重要視された項目として「教育長の任命について」が挙げられる。辻宏康市長はこの議案に対し、小川秀幸氏の任命を提案した。小川氏は、平成29年から教育長としての職務を仰せつかり、多くの教育政策を推進してきた実績が評価された。市長は小川氏の任命が本市の教育行政のさらなる発展につながると強調しており、議員からは賛否が分かれる意見が出された。
友田博文議員は、小川氏の最近の教育委員会の方針に対して懸念を示し、「地域や保護者の声を無視した強引な進め方に疑問を持たざるを得ない」と訴えた。この発言に対し、辻市長は、「物事には賛否両論があり、教育長の経験と知識に信頼を寄せている」と述べた。
続けて、議案の一つに「令和3年度和泉市一般会計予算」が提案され、734億円規模で市民サービスの充実を図ることが確認された。この中には、教育環境を整備するための支出が含まれ、特に、今後の教育改革に力を入れることが議事の中でも強調されていた。予算案には、一般会計だけでなく、介護保険事業予算、公共用地先行取得事業予算なども含まれ、総務企画委員会からも「市民の声を反映した良い予算である」との評価が寄せられている。
さらに、新型コロナウイルス対策として、「感染症予防対策事業」の関連予算も説明された。新型コロナウイルス患者を受け入れた医療機関に対する支援が強い要請であり、「242人の患者を受け入れた」との実績が報告され、必要な財源の確保が求められた。これに対して市長は、医療現場への感謝を述べつつ、引き続き支援を続けていくことを約束した。
また、さまざまな市民サービスの活性化に向けて、商業振興事業の一環としてお買い物割引チケットが実施されることも決定した。約87%という高い利用率が記録され、今後も市民の生活を支援する施策として継続することが確認された。
閉会に際し、浜田議長は全ての議案の可決に対する感謝を申し述べるとともに、議員や行政の連携強化を求めた。